骨粗鬆症とは
- 日本においては、人口の急速な高齢化に伴い骨粗鬆症の患者が年々増加しつつあり、その数は、1000万人と推測されています。
- 原因となる明らかな疾患などがなく、主に女性ホルモンの低下や加齢によって引き起こされるものです。
- 健康な骨の維持には、骨の形成や吸収といった代謝のバランスが鍵となります。
加齢に伴うビタミンDや副甲状腺ホルモンのはたらきの変化により骨代謝のバランスが崩れていきます。 - さらに女性の場合、閉経や加齢により、骨の分解を抑制するエストロゲンというホルモンの分泌が急速に低下します。
その結果、骨の形成が吸収に追い付かなくなり、より骨を壊す方向へと傾いてしまいます。 - このほか、無理なダイエットや偏食により栄養バランスが偏ると、カルシウムやタンパク質、ビタミンD、ビタミンKなどが不足し、骨量が減りやすくなります。また、遺伝的要因が関わっていることも知られています。
症状
骨粗鬆症の症状はほとんどありません。
一番問題となるのは、転倒や重いものを持ち上げる、くしゃみなどわずかな衝撃でも骨折しやすくなることです。
検査・診断
骨評価や骨密度測定の検査にはDXA (デキサ) 法が標準的に用いられています。
DXA法は、エネルギーの低い2種類のX線を使って骨量を測定する方法です。
骨粗しょう症の診断時には、背骨の腰に近い部分 (腰椎) と大腿骨近位部の2つの部位を測定することが推奨されています。
当院は、DEX法の設備が整っており当日中に結果を知ることが可能です。予約は必要ございません。
又、採血や尿検査で骨吸収、骨形成マーカーを測定し、骨代謝の状態や薬物による治療効果を測定することもございます。
治療
骨粗鬆症では薬物治療が中心となりますが、食事や運動といった生活習慣の改善も重要です。
一度、医師の診断を受け治療内容についてはよくご相談ください。